IBMが新設計の量子チップ、2年以内に従来品凌駕も

IBMは15日、新しい量子コンピューティングチップを設計したと発表した。IBM幹部は今後2年以内に、この量子システムが一部のタスクで従来のコンピューターを凌駕し始めると確信していると説明した。 このチップは「Eagle(イーグル)」という名称で、情報を量子形式で表すことができる「キュービット」(量子ビット)を127個搭載。従来のコンピューターは、1または0のどちらかでなければならない「ビット」を使って動作するが、量子ビットは1と0の両方を同時に表すことができる。 これにより、量子コンピューターは従来のコンピューターよりもはるかに高速になる可能性があるが、量子ビットは構築が極めて困難で、正しく動作するには巨大な極低温冷蔵庫が必要という。米アップルの最新の「M1 Max」チップには570億個のトランジスタが搭載されているが、IBMはイーグルチップが100量子ビットを超える初めてのチップを実現したとしている。 IBMは米ニューヨーク州の施設で製造しているこのチップを製造する際に学んだ新しい技術が、進歩させた量子コンピューターの冷却・制御システムと組み合わせることで、段階的により多くの量子ビットを生成できるようになるだろうと説明した。IBMは、22年に433量子ビットの「Osprey(オスプレイ)」チップ、1121量子ビットの「Condor(コンドル)」チップを計画していることも15日に公表した。 その時点では、量子コンピューターが従来のコンピューターを打ち負かすことができる、いわゆる「量子アドバンテージ」に近づくとの見解を示した。 IBMのシニアバイスプレジデントで、研究部門の責任者のダリオ・ジル氏は量子コンピューターが一気に従来のコンピューターを追い越すということではなく、IBMはそれぞれのタスクに最適なものを選択し、アプリケーションの一部を従来のチップで、一部を量子チップでそれぞれ動作させることになると予見していると言及。その上で「私たちは今後2─3年以内に、実用的な価値を持つ量子の優位性を実証できると信じている。私たちはそれを探求している」と語った。

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