プロジェクトの成功

●プロジェクトの成功とは?
プロジェクトの成功に関しては、複数の視点があります。プロジェクトの制約条件であるQCDの達成、顧客満足度、あるいはビジネスの成功などが考えられます。ここでは、例えば成功のベースラインであるQCDの達成を考えてみましょう。お客様の要求された成果物をスケジュール通りに問題なく納入できた。また、お客様の要求された品質(性能や使いやすさ)で問題なく成果物を納入できたというのは、プロジェクトの成功の必要条件と言えるのではないかと思います。

●Project Mgt≒Problem Mgt
そのように考えると、プロジェクト成功のための経営ツールである「プロジェクトマネジメント」は、「問題マネジメント」であると考えられます(もちろん、全てではないかと思いますが、重要な要素であると考えられます)。即ち、プロジェクトを成功させるためには、プロジェクトで発生する様々な問題を適切に解決することが必要になります。

●問題とは何か?
それでは、そもそも問題とは何でしょうか?
問題とは、「あるべき姿(目標)」と「現状」とのギャップ(差分)です(問題=あるべき姿-現状)というのが一般的な定義です。

例えば、下記の問題を考えてみましょう。
【状況】下水道工事で下水管を敷設する穴を今日中に10m掘る予定でしたが、途中に大きな石があったため、5mしか掘れませんでした。この状況に対する原因と問題は?
あるべき姿=今日中に10m掘る
現状=5mしか掘れなかった
原因=途中に大きな石があったため
問題=5m未達
と分解できます。ここで注意するのは「途中に石があった」のは問題ではなく、原因だということです。
でも立場を変えると問題は問題でなくなります。上記の例では、下水管業者にとっては、大きな問題ですが、近所の住民にとっては、それほど大きな問題とは言えません。

●プロジェクトの問題をすべて解決できるのか?
プロジェクトでは、必ず、想定外の問題が発生します。小生が担当したあるプロジェクトでは、キーメンバーのA君の父親が急な病気で亡くなり、家業を継ぐためにそのメンバーはプロジェクトを離脱することになりました。また、別のプロジェクトでは、信頼関係のあったお客様のキーパーソンが急に異動になったなどの想定外の出来事が発生しました。このような出来事はプロマネのスキルで解決できる問題ではありません。

●プロジェクトで解決しなければならない問題とは?
それでは、プロジェクトにおける問題とは何でしょうか?ここで、問題の定義を再度思い出しましょう。問題とは、あるべき姿とのギャップです。プロジェクトのあるべき姿は「プロジェクト計画書」です。例えば、計画書では要件定義は3ヶ月だが、現在2ヶ月遅れている、またコストが500万超過している、要求された性能を達成できていない、あるいはプロジェクト成功に必要な要員が揃っていない…などは、解決しなければいけない問題です。このように考えると、プロジェクトの問題とは、あるべき姿であるプロジェクト計画書との差分になります。この計画書との差分である「プロジェクトの問題」をプロマネが、リーダーシップを発揮して解決していくことが、プロジェクトの成功に不可欠です。

★Tip of the day
●Project Mgt≒Problem Mgt
●プロマネの権限外のため、解決できない問題もある
●プロマネは計画書との差分を問題と捉えてマネジメントする

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