AIを活用したインテリジェントERP市場におけるリーダーシップを拡大

SAP SE(NYSE:SAP)は、人工知能(AI)とロボット工学の導入、およびアプリケーションのカスタマイズを促進するためのSAP S/4HANA®のイノベーションについて発表しました。このイノベーションにより、企業の業績向上、ビジネスプロセスの自動化、よりよい意思決定のための正確な予測を支援します。

SAP S/4HANA Cloudの1905リリースでは、AIおよびロボティック・プロセス・オートメーションを活用した100を超える機能をすぐに利用することができ、現在市場で最もインテリジェントなERPとなっています。2019年5月リリースの新機能は、2018年にSAPが発表した、今後3年間でERPシステムでの手作業の50%を自動化するという目標の達成を促すものです。新しいAI機能には次のものが含まれます。

  • インテリジェントな見越/繰延管理:発注データから転記済見越への自動変換で、より迅速に帳簿を締めることが可能
  • 不良コードの提案: フリーテキスト入力に基づく不良の自動分類により、品質チェックの高速化とデータ品質の向上を同時に実現
  • インテリジェントなロボティック・プロセス・オートメーションによる財務仕訳入力:電子メールからの財務仕訳データの収集、抽出、検証を自動化し、そのデータをSAP S/4HANAに一括アップロード

サポートは40カ国22言語に対応しており、お客様はグローバルビジネスを再創造し、AIを活用して以下を推進できます。

  • 新しいビジネスモデル:サブスクリプションおよび使用料に基づいて新しい商用サービスを正確にシミュレートし、従来よりも40%迅速な展開が可能。パートナーとの高度な収益分配モデルの導入
  • インテリジェントな製品設計と市場投入までの期間短縮:お客様からのフィードバックや経験から学んだアイデアをより迅速に製品設計プロセスに反映。価格設定の最適化に必要な時間を半分に短縮することで、市場投入までの期間を短縮し、売上を向上
  • パーソナライズされた製品とサービス:個人に合わせた製品の定義、生産、市場投入に必要な時間を10~20%短縮。製品ライフサイクル全体を通じて、パーソナライズ製品を追跡、監視、保守

お客様による正しい意思決定、リアルタイムでの業務遂行をさらに容易にするために、SAP® Analytics CloudソリューションとSAP S/4HANAの統合がさらに強化され、計画、分析、実行が統合されました。

SAP S/4HANA担当シニアバイスプレジデント兼責任者を務めるヤン・ギルク(Jan Gilg)は次のように述べています。「今日のエクスペリエンス経済において、企業はお客様にサービスを提供して喜んでいただくための新しい方法を模索しています。SAPの目標は、企業がインテリジェントエンタープライズになることにより、これを実現できるよう支援することです。40年にわたり世界中で重要なビジネスプロセスを実行してきた経験と、25を超える業界の知識を併せ持つSAPは、インテリジェンスとデータを最大限に活用して真のビジネス成果を達成する上で最も信頼できるパートナーです」

完全で一貫した選択でクラウドへの移行をフルサポート

SAP S/4HANAは市場をリードするインテリジェントERPであり、25の業界、8つの業務領域のプロセスをくまなくカバーしています。しかも、クラウド、プライベートクラウド、オンプレミス環境などを統合したハイブリッドシナリオをサポートする唯一のクラウドERPです。

柔軟性に優れているため、自社のペースでSAP S/4HANA Cloudに移行することができ、ビジネス上の個別の優先事項に合わせたクラウド化が可能です。企業はクラウド上で高度なプロセスチェーン、グループレポーティング、高度な決算処理、集中購買を必要に応じて利用しながら、既存の環境でその他のSAP S/4HANA機能を利用できます。企業は段階的なアプローチを取ることができるため、価値実現までの時間が短縮されます。

イノベーションのスピードをさらに加速するために、SAPでは2020年にはSAP S/4HANA Cloudを月次にリリースする予定です。これで新機能の有効化をきめ細かく制御できるようになります。高い信頼性を誇るSAPは、2019年にSAP S/4HANA Cloudのサービスレベル契約(SLA)の稼動率を99.9%に引き上げることを計画しています。これにより最高のパフォーマンスレベルを確保することで、企業は高いビジネス俊敏性を実現できるようになります。

SAPはクラウドの選択肢を増やすため、2019年第3四半期にはGoogle Cloud PlatformでSAP S/4HANA Cloudの提供を開始する予定であり、第4四半期にはグローバルリーチを拡大して、中国最大のパブリック・クラウド・サービス・プロバイダーであるAlibaba Cloudでも提供を開始する予定です。さらに、2020年にはAmazon Web ServicesとMicrosoft Azureでの提供開始が予定されています。

SAP Cloud SDKによる独自の差別化された価値

SAP S/4HANA CloudおよびSAP S/4HANA用の拡張機能を構築する開発者は、新しいSAP Cloud SDKを活用できます。このソフトウェア開発キット(SDK)により、企業はビジネスプロセスをさらにカスタマイズし、アプリケーションとサービスを結び付けて独自の価値を創出できます。このSDKは、お客様固有の要件を満たす追加のSAP製品(SAP® SuccessFactors®、SAP® C/4HANAソリューション、SAP® Leonardo Artificial Intelligence機能など)に対する拡張性を提供します。

新しいSDKは、JavaおよびJavaScriptで利用可能となっています。また、SAPソリューションとの通信時にアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)およびメッセージの処理を管理することで、開発者の生産性を大幅に改善します。

SAP史上最速のERPソリューション導入

1万900人以上のお客様がSAP S/4HANAへの移行を開始しています。SAP S/4HANA Adoption Starter Engagementが世界中で利用可能になりました。これは、SAP S/4HANAへの移行を計画中および準備中である初期段階のお客様を対象に、90日以内にSAP S/4HANAに移行できるよう支援するプログラムです。

オンライン・フード・デリバリー・サービスDelivery Hero社のファイナンスシステム担当シニアディレクターを務めるヨハネス・ランググース(Johannes Langguth)氏は次のように述べています。「事業を急速に拡大しながら同時に新しいアイデアをモデリングしていくためには、当社のSAPシステムに高い柔軟性が備わっている必要があります。SAP S/4HANA Cloudの新機能は、ビジネスプロセスの迅速な自動化、新たな収益源の開拓を実現することで、当社のイノベーションに対する取り組みを支えています」

SAP S/4HANAの詳細については、こちらをご覧ください。SAP S/4HANA Cloudの無料トライアルもご利用いただけます。また、SAP S/4HANA Movementへはこちらからご参加いただけます。詳細については、次の資料をご覧ください。

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