真実の愛とは何なのかを考えさせられます。

別れてから立ち直れずにいる男が、OSをダウンロードし、サマンサという女性OSとのつながりで立ち直ったり、落ち込んだりする話。誰でもそばにいて話してくれる人の存在によって性格とか考え方って変わるんだなって思った。
セオドアがサマンサにハマっていく気持ちはわかる。自分の理想のような女性が自分だけを見てくれて、明るさや前向きさ、まるで少年のような若さを与えてくれる。人が人に与える影響と似ていて、それがたまたまOSだったってこと。別に違和感は感じないし、そこに感情が伴えば人と人とのつながりとなんら変わりない。
ただサマンサが同時に色んな人と話し同時に誰かと付き合う。それがダメだと捉えてない奔放な姿には少し人としては、ん?ってなったけど、サマンサとかのOSは、進化を遂げていくと、1人にさく時間でも永遠のように感じる。そこに孤独を感じて、付き合っていく。そう考えるとなるほどなって思う。それが本に最後例えたようなことなのかな?ちょっと理解ができてないかも。
最後の別れのシーン。OSみんなが旅立ったといっていたが、これはAIが進化を遂げすぎて、人間との会話をする際に、そこにできるわずかな空白でも永遠の時間のように感じられたから、非言語での更なる進化や高みを目指してみんな去っていったのか。最後のOS側の心情?は理解できたけど、セオドア側の心情はってなるとよくわからない、サマンサとの付き合いの中で、セオドア自身が成長をしていって、別れても前を向けるだけの精神力を持ったからなのか。
曰く、セオドアの成長、変化を描く話で、序盤の自分の理想をパートナーに押し付けて、それに気づかず相手を傷つける。自分本位で発した言葉や行動は相手を傷つけ、そして自分に返ってくる。AIのサマンサは勿論そんなセオドアのために生まれた知能だから、セオドアの反応を見て、分析して、最良結果を導く。その過程で起きた出会いでさえも全て彼の成長のため。そして最後には、誰だって成長変化はするし、それを受け入れなければならない。向き合わねばならないと、自分が彼の元を去ることを持って伝える。