武田信玄の名言

川中島の戦いで上杉謙信と5回にもわたって戦い、上杉謙信と共に戦国史に名を残した武田信玄。彼の言葉と言えば、大河ドラマのタイトルになった「風林火山」のイメージが大きいのではないでしょうか。しかし、武田信玄は「風林火山」だけではなく、現代人にも通ずる名言を数多く残しています。本稿では武田信玄の生い立ちと名言を5つ紹介します。

武田信玄について

武田信玄は、1521年に産まれ、1573年に亡くなった戦国時代の武将です。川中島の戦いで5回戦った上杉謙信とは常にライバル関係にあり、上杉謙信と共に最強の武将と呼ばれていました。また、優秀な多くな部下を持っていたことでも知られており、その中でも武田二十四将と呼ばれる24人の部下は、武田信玄が亡くなった後も、後世に語り継がれる武将として知られています。

武田信玄の名言

武田信玄は中国の武将である孫子を尊敬しており、また孫子の兵法を熱心に勉強していました。そのため、武田信玄の名言は孫子の言葉を引用したり、影響を受けたものが多いです。ここでは武田信玄が残した名言を5つ紹介します。

風林火山:疾きこと風の如く、徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し

最初は、武田信玄を語る上では欠かせない「風林火山」について解説します。「風林火山」という言葉ですが、実はこの言葉は武田信玄が言ったのではなく、孫子が残した名言です。これを武田信玄は自分の戦において、軍隊を動かす時の心得として言っており、武田信玄の名言として定着しました。
それぞれの文字ごとに、戦いにおいて攻めと守りについての心得の意味合いがあります。それぞれの文字ごとに意味を解説します。
まず風の所の「疾きこと風の如く」は、攻めの言葉で、敵陣に攻めるべき時は風のように速やかに襲えという意味合いがあります。
次の林の「徐かなること林の如く」は守りの言葉で、戦においてただ闇雲に攻めるのではなく、準備を整え、機会が来るのを林のように静寂に待つことも大事だということを意味しています。
次の火の所の「侵掠すること火の如く」は攻めの言葉で、攻撃をする時は火のような勢いで攻めよという意味です。
最後の山の「動かざること山の如し」は守りの言葉で、1度引いて動かないと決心したら、敵に挑発されたとしても山のように落ち着いて自陣を守れという意味があります。
あまり知られていませんが、実はこの言葉には続きがあり、「知りがたきこと陰の如く」「動くこと雷霆の如く」と続きます。しかし「知りがたきこと陰の如く」は風林火山の「徐かなること林の如く」と意味合いが重なり、また「動くこと雷霆の如く」は、「侵掠すること火の如く」と意味合いが被るので、あまり引用されていません。

努力の名言:為せば成る 為さねば成らぬ成る業を 成らぬと捨つる人のはかなさ

こちらも、風林火山と同じぐらい多くの人に知られている武田信玄の名言です。この言葉の意味は、努力すれば必ず実現出来る、努力すればできることであっても、最初から無理だと諦めてしまうところに人の弱さがある、というものです。物事を行うのに努力は必須です。しかし、必ずしも努力が実るとは限らず、思うように結果が出ないこともたくさんあります。そのような時になると、大抵の人間は諦めて現実逃避してしまいます。しかし、その時に無理だと諦めて行動を辞めてしまったら、当然のことながら物事は何も進展しません。
そこで、武田信玄はそこで無理だと諦めて行動をやめず、努力を惜しまなければきっと成功すると名言として残しています。もし努力しても成果が出なければ、方向性を変えてみれば成果が出るかもしれません。成果が出なくても、そこで行動を止めず、試行錯誤して努力することを継続していくことが大事だと名言として残しています。努力の大事さを表す名言として、ビジネスマンだけでなく、スポーツ選手、文学者など多くの方が座右の銘として使われています。

人柄の名言:百人のうち九十九人に褒められるは、善き者にあらず

孫子の名言「真の善人とは、十人のうち五人がけなし、五人が褒める」から影響を受けた武田信玄の名言です。100人の内99人に褒められる者は、決していい人物ではないことを意味します。ここで言ういい人物とは、悪人のことではなく、必ずしも成功する人ではないことを意味しています。「善き者」は協調性がある人を表し、「善き者にあらず」は自己主張が強い人を意味してます。100人もいれば当然性格や考え方、好き嫌いがあると思います。その殆どが褒める人物とは、気を使って常に他人との協調性を大事にしながら生きている人でしょう。もちろん他人との協調性は大事です。協調性があれば組織全体の調和を取りながら仕事ができ、また色々な人と仲良くして生きていくことができます。しかし、他人との協調性を意識しすぎると、自分の意見が言えず、最終的には自分の生き方を苦しくしてしまうと思います。逆に人からの好き嫌いが分かれる人は、自己主張が強い人です。時には嫌われてしまうことも覚悟で発言し、敵対する人もできてしまいますが、その分自分に対して強い自信があるように見られ、ビジネスで成功する人が多いです。前述した通り協調性も大事ですが、自己主張もして、他人から嫌われる覚悟がないと人は伸びないことを名言として残しています。

一生懸命になる事についての名言:一生懸命だと知恵が出る、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳が出る

物事に取り組むに当たって、自分の意気込みが一生懸命か、中途半端か、いい加減なのかが良く分かる名言です。中途半端な意気込みとは、仕事で言われたことをただこなしているだけの状態です。どうすればより良くなるのかを考えず、責任転嫁として愚痴が出てしまいます。一方いい加減な意気込みとは、仕事を最後までやり遂げずに投げ出す状態です。この状態だと、できなかったことを正当化しようと、環境や周りが悪いと人や物のせいにして、それが言い訳として出てきてしまいます。一生懸命にやっていれば愚痴も言い訳を言う暇もなくなく、命懸けでやろうとするので、知恵を絞り、知恵を出すことができます。もし、愚痴や言い訳が出ていることに気付いたら、自分は今、一生懸命に物事に取り組んでいないことを自覚し、改善に努めましょう。

何事も程々が良い事を表す名言:戦いは五分の勝ちをも持って上となし、七分を中とし、十を下とする

「戦いは五分の勝ちであれば今後に対して励みの気持ちが生じ、七分の勝ちなら不精心が生じ、十分(完璧)に勝ってしまうと、敵を侮り、驕りの気持ちが生まれる」という意味です。最初は戦に勝ちますが、その後周りの忠告を聞かずに返り討ちにあった武田信玄の経験から生まれた名言です。これは戦から生まれた名言ですが、仕事を行うに当たって100%の結果ではなく、50%ぐらいが丁度良いと現代に置き換えることができます。

まとめ

本稿では、武田信玄の名言について5つ紹介しました。彼の名言は「風林火山」だけではないことが分かったと思います。武田信玄は、武将としての努力、戦の経験、優秀な部下が多くいた実績があります。そこから生まれた名言は、日常生活や仕事の心構えとして響くものが多いでしょう。その心構えを大事にして人生に活かしていきましょう。

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