SAP S/4HANAマイグレーションの事前準備に SAP Readiness Check 2.0 for SAP S/4HANA Vol.1 イントロダクション
SAP Readiness Check 2.0 for SAP S/4HANAは、SAP S/4HANAへのマイグレーション準備のために、必要と考えられる技術情報を一通り提示してくれるサービスです。SAPサポート契約のあるユーザー様なら、どなたでも追加費用無しで受ける事ができるセルフサービスです。Globalでは非常に活発に使われるサービスですが、是非日本でももっと多くのお客様にお使いいただけるように4回シリーズで紹介したいと思います。
例えばどんな情報が分析できるかというと、下記のような情報を得る事ができます。
- 実際使用しているアドオン(Custom Code)で修正が必要なもののうち、自動で修正可能なもの、マニュアル修正だが機械的作業でできるもの、アプリケーション知識が必要で調整を要するもの。また実際使用してないアドオン(Custom Code)
- 必要なSAP HANAのイニシャルメモリーサイズ・ディスクサイズ、移行前にデータ削減が可能と考えられるデータ量
- 標準機能の変更により、どのようなアクションがお客様で必要か? 例:ユーザートレーニング(ユーザー周知)、アドオン修正、データ修正、コンフィグレーションの変更等
- 活用可能なSAP Fiori情報、中でも非常にポピュラーでお勧めのSAP Fiori
- 非標準の伝票タイプの活用状況
- プロセスの自動化率とマニュアル率
- 陳腐化したバックログ伝票
- 経営指標に関する改善可能性の気付き
- 使用しているBW ExtractorとIDOCへの影響
- 使用しているEnhancement Packageのビジネスファンクションへの影響度 例:そのまま活用できるか、調整が必要か

セルフサービスで当サービスを受けたけど、レポートを見て意味がよく分からないケースも多々あると思いますので、当ブログのシリーズで、何が分析可能かを具体的に掘り下げて理解していただきたいと思います。SAP Readiness Check for SAP S/4HANAが不安払拭の切欠となっていただく事を願っています。
関連情報
1)SAP Readiness Check for SAP S/4HANAの準備・実行のためのSAP Note:2758146
2)SAP Enterprise Support契約のお客様には、当サービスの実施支援・活用支援のサービスもあります。下記のリンクに「SAP S/4HANA化のためのSAP Readiness Check ツール」という3日間のコースが何か所かあります。内容についてのご質問・ご不明点も下記リンクに問合せ先あります。 ↓